毎日スペツナズ~SOBR装備はじめました~

こんにちはこんばんは。HiROです。


今回の記事は基礎中の基礎「SOBRって何ぞや？」という内容です。

日本国内において連邦軍やFSBやOMONはけっこうメジャーですが、SOBRをメインに色々考察している人は
上記の組織と比べるとやっぱりまだまだマイナーな部類に入るかなと感じます。

その分基礎的な情報の認知度も低いかなと思いますので、何回かに分けてなるべくわかりやすく書いていこうと思います。

SOBR＝”Специальный Отдел Быстрого Реагирования”の頭文字を取って「СОБР」（ソーブル）となります。

正式名称を日本語訳するならば、「緊急対応特殊課」といったところでしょうか。
詳しい成り立ちについてはたぶんロシア語版Wikiを見た方が早いので割愛しますが、重要なのは「どこに所属しているか」です。


ロシア内務省とは、ロシア国内における警察機構（полиция）と、治安維持や重要施設の警護等を主な目的とした準軍事組織である国内軍（ВВ)を司る組織です。（連邦軍じゃないよ）
このロシア内務省の機構図的には、ざっくり分けると大きく警察系と国内軍系にわかれており、
このうちSOBRは警察系の管轄にあたる特殊部隊です。
本当はもっと詳細な機構図を作成したいけど残念ながら筆者にまだ技術がないので、他の方が書いたブログ等を参考にするともっと分かりやすいです。

たまに「SOBRは国内軍所属の特殊部隊なの？」といってる方をちらほら見かけますが、そういうわけではありません。あくまで管轄は国内軍ではなくロシア警察です。
以下、ロシア内務省時代の各地域におけるSOBR隊員

2015年春 モスクワ州SOBR”Bulat”


2015年8月 クルガン州SOBR


2015年 クラスノダール地方SOBR

②２０１６年４月～現行→ロシア国家親衛隊（FSVNG RF)

ロシア国家親衛隊、別名Rosgvardiyaとは、旧内務省所属であった国内軍を母体として、OMON、SOBR、TsSN（特殊任務センター）、オフラーナ（国営警備会社）といったロシアの武力組織をひとつにまとめ上げ、
大統領直轄の準軍事組織として成立させたものです。（連邦軍やFSBは入っていません）

国家親衛隊設立の理由もググればいろいろ出てきますが、バラバラだった各部門の武装組織の指揮系統を統一することで合理化を図ったというのが通説です。ちなみに国家親衛隊に管轄が変わったからといって彼らのお仕事は基本的に変わりません。

少なくとも、SOBRやOMONや国内軍は、２０１６年を境にその管轄がガラリと変わったということを頭に入れておくことは重要です。
なぜなら、これに伴いパッチや被服や一部の装備品等に変化がみられますので、写真や動画から装備考察をする際に年代を特定する大きなヒントになるからです。



2017年 リャザン州SOBR


2018年4月 モスクワ州SOBR”Bulat”



今回はSOBRを管轄している組織の解説をざっくりとおこないました。
次回以降はよりSOBRそのものに着目して色々かいていきます。