2023年06月19日
Class製 Flora bagariy(FSIN仕様) 解説
こんにちはこんばんは。HiROです。
早いものであっという間に2023年も半分が過ぎようとしていますね。
ちまちま記事のストックを書いていますが繁忙期が重なると一気に更新頻度がガタ落ちしてしまいますね…
今回は「ロシア連邦刑執行庁」,通称FSIN(ФСИН, Федеральная служба исполнения наказаний)所属のスペツナズが頻繁に着用しているフローラ迷彩仕様のBagariyについて解説していきます。
「そもそもFSINって何ぞや?」って人向けにざっくり解説すると、ロシア連邦司法省の管轄下にある刑務所・拘置所などの施設や、容疑者および有罪判決者の拘留を管理・運営する法執行機関のひとつです。
そして各連邦構成主体の事務所ごとに「特別目的部隊」が設置されており(OSN、отделы специального назначения,ОСН)、
その任務には人質の救出、囚人の輸送中の警備、刑務所施設内での暴動鎮圧といったものが含まれます。
刑務所や囚人等の秩序を維持することに特化した連邦刑執行庁の特殊部隊です。
Flora Bagariyは以前紹介した記事でも少し触れた、Bagariyボディアーマーのバリエーションの一つになります。
FSINのOSNというこれまた国内で数えるくらいしか装備人口がいない組織で用いられている装備品であるにも関わらず、非常に特徴のあるアーマーとなっています。
はるか昔からフローラBagariy自体はフルセットで国内に複数存在していましたが、まとまった解説記事がなかったので
当記事では警察仕様Bagariyとの比較も挟みつつ解説していきます。
【НПП «КлАСС» БАГАРИЙ(ФСИН ОСН仕様)】
アーマー前面、後面です。
ぱっと見は「フローラ迷彩になったBagariy」ですね。
サイズは3で、アーマー内部に防刃ケブラーx2、ケブラーアーマーx2、Br.4スチールプレートが4枚挿入されているのも通常版と同じです。
Class公式のカタログには掲載されていないため詳細は不明ですが、重量などのスペックも警察版とさほど変わらないと思われます。
アーマーの肩上部にあるベスト留めのストッパーも健在です。
前面で最も特徴的な要素がこの胸ベルクロの存在ですね。
警察仕様Bagariyにはないパーツであり、隊員たちはこのベルクロベースに合わせたFSINパッチを貼り付けています。
背面のベルクロベースです。
フローラ柄のベルクロカバーをはずして"спецназ"パッチを貼り付けている写真を頻繁に見かけます。
このパッチは入手時についてきた実物で、完全に背面ベースの大きさに合わせて作られているのが分かります。
付属品その①
ショルダーアーマーとネックガードです。
付属品その②
・2連AKマグポーチx3
・ユーティリティポーチx1
・グレネードポーチx2
が付属しています。
また、写真ではフローラ柄のラジオポーチの存在も確認されています。
ネック&ショルダーガードを付けた様子。カッコイイ・・・!!
威圧感のある黒も好きですが、個人的にはより「ロシアらしさのある」フローラ迷彩版が好きですね。
こちらはポーチを盛ってみた写真。(画像に一部編集を加えています)
このポーチ配列はノヴォシビルスク州FSIN "Corsair"の隊員の一人を再現しています。
純正ポーチ以外にStich Profiのラジオポーチなんかを装着しています。
FSIN OSNの隊員さんは地域差こそありますがStich、SPLAV、SRVV、SSO等の比較的メジャーな(そして安い)ポーチ類を結構な割合で使用するので、装備勢的には非常にありがたいです。
【БАГАРИЙ(ФСИН ОСН仕様)/БАГАРИЙ(Полиция仕様 比較)】
FSIN仕様Bagariyとおなじみの警察仕様Bagariyの比較です。
FSINがサイズ3、警察がサイズ1のため、大きさに差があります。前面Molle列が9列と8列だったりとか全体的に大きかったり等・・・
ぱっと見だと前面のベルクロベースに貼られたFSINパッチが一際目立ちますね。
背面はベルクロベースの大きさがかなり異なります。
FSIN仕様の方がベルクロ面積が小さいため、Полицияパッチを貼ったりするとかなり余ることになります。
他に大きく異なる箇所といえば、カマーバンド部のMolleがごっそりなくなっています。
自分の個体だけかなと思いましたが、本職さんの写真を見ても側面のMolleがなくなっていることが分かります。
ちなみにFSIN仕様Bagariyには黒バージョンもあるのですが、そちらも同様に側面のMolleがないことが伺えます。
【НПП «КлАСС» БАГАРИЙ(ФСИН ОСН仕様)使用例・着用例】
トゥーラ州UFSIN "Grif"
モスクワUFSIN "Saturn"
キーロフ州UFSIN "Almaz"
ノヴォシビルスク州FSIN"Corsair"のコスプレをしている異常中年男性がフローラバーガリーを着用している様子。
FSINといえばこのデジタルカミーシュ迷彩もこの組織独自の戦闘服として用いられています。
以上、FSIN仕様Flora Bagariyの解説でした。
このアーマーを紹介出来てうれしい限りですが、自分よりもはるか昔からFSIN装備を研究なさってきた諸先輩方がいたからこそ記事にできたと思っているので、本当に頭があがらないですね…
装備人口的にもあまり見かけないFSIN OSN装備ですが、装備品にMVD/Rosgvardia方面で頻繁にお世話になるポーチ類やヘルメット(ZShシリーズなど)があったり、デジカミ以外にもA-tacs FGやMTP、マルチカム等もたまに着用するので
アーマーをどうにかしさえすれば完成しやすい装備だったりします。
FSIN装備、やろうね!
早いものであっという間に2023年も半分が過ぎようとしていますね。
ちまちま記事のストックを書いていますが繁忙期が重なると一気に更新頻度がガタ落ちしてしまいますね…
今回は「ロシア連邦刑執行庁」,通称FSIN(ФСИН, Федеральная служба исполнения наказаний)所属のスペツナズが頻繁に着用しているフローラ迷彩仕様のBagariyについて解説していきます。
「そもそもFSINって何ぞや?」って人向けにざっくり解説すると、ロシア連邦司法省の管轄下にある刑務所・拘置所などの施設や、容疑者および有罪判決者の拘留を管理・運営する法執行機関のひとつです。
そして各連邦構成主体の事務所ごとに「特別目的部隊」が設置されており(OSN、отделы специального назначения,ОСН)、
その任務には人質の救出、囚人の輸送中の警備、刑務所施設内での暴動鎮圧といったものが含まれます。
刑務所や囚人等の秩序を維持することに特化した連邦刑執行庁の特殊部隊です。
Flora Bagariyは以前紹介した記事でも少し触れた、Bagariyボディアーマーのバリエーションの一つになります。
FSINのOSNというこれまた国内で数えるくらいしか装備人口がいない組織で用いられている装備品であるにも関わらず、非常に特徴のあるアーマーとなっています。
はるか昔からフローラBagariy自体はフルセットで国内に複数存在していましたが、まとまった解説記事がなかったので
当記事では警察仕様Bagariyとの比較も挟みつつ解説していきます。
【НПП «КлАСС» БАГАРИЙ(ФСИН ОСН仕様)】
アーマー前面、後面です。
ぱっと見は「フローラ迷彩になったBagariy」ですね。
サイズは3で、アーマー内部に防刃ケブラーx2、ケブラーアーマーx2、Br.4スチールプレートが4枚挿入されているのも通常版と同じです。
Class公式のカタログには掲載されていないため詳細は不明ですが、重量などのスペックも警察版とさほど変わらないと思われます。
アーマーの肩上部にあるベスト留めのストッパーも健在です。
前面で最も特徴的な要素がこの胸ベルクロの存在ですね。
警察仕様Bagariyにはないパーツであり、隊員たちはこのベルクロベースに合わせたFSINパッチを貼り付けています。
背面のベルクロベースです。
フローラ柄のベルクロカバーをはずして"спецназ"パッチを貼り付けている写真を頻繁に見かけます。
このパッチは入手時についてきた実物で、完全に背面ベースの大きさに合わせて作られているのが分かります。
付属品その①
ショルダーアーマーとネックガードです。
付属品その②
・2連AKマグポーチx3
・ユーティリティポーチx1
・グレネードポーチx2
が付属しています。
また、写真ではフローラ柄のラジオポーチの存在も確認されています。
ネック&ショルダーガードを付けた様子。カッコイイ・・・!!
威圧感のある黒も好きですが、個人的にはより「ロシアらしさのある」フローラ迷彩版が好きですね。
こちらはポーチを盛ってみた写真。(画像に一部編集を加えています)
このポーチ配列はノヴォシビルスク州FSIN "Corsair"の隊員の一人を再現しています。
純正ポーチ以外にStich Profiのラジオポーチなんかを装着しています。
FSIN OSNの隊員さんは地域差こそありますがStich、SPLAV、SRVV、SSO等の比較的メジャーな(そして安い)ポーチ類を結構な割合で使用するので、装備勢的には非常にありがたいです。
【БАГАРИЙ(ФСИН ОСН仕様)/БАГАРИЙ(Полиция仕様 比較)】
FSIN仕様Bagariyとおなじみの警察仕様Bagariyの比較です。
FSINがサイズ3、警察がサイズ1のため、大きさに差があります。前面Molle列が9列と8列だったりとか全体的に大きかったり等・・・
ぱっと見だと前面のベルクロベースに貼られたFSINパッチが一際目立ちますね。
背面はベルクロベースの大きさがかなり異なります。
FSIN仕様の方がベルクロ面積が小さいため、Полицияパッチを貼ったりするとかなり余ることになります。
他に大きく異なる箇所といえば、カマーバンド部のMolleがごっそりなくなっています。
自分の個体だけかなと思いましたが、本職さんの写真を見ても側面のMolleがなくなっていることが分かります。
ちなみにFSIN仕様Bagariyには黒バージョンもあるのですが、そちらも同様に側面のMolleがないことが伺えます。
【НПП «КлАСС» БАГАРИЙ(ФСИН ОСН仕様)使用例・着用例】
トゥーラ州UFSIN "Grif"
モスクワUFSIN "Saturn"
キーロフ州UFSIN "Almaz"
ノヴォシビルスク州FSIN"Corsair"のコスプレをしている異常中年男性がフローラバーガリーを着用している様子。
FSINといえばこのデジタルカミーシュ迷彩もこの組織独自の戦闘服として用いられています。
以上、FSIN仕様Flora Bagariyの解説でした。
このアーマーを紹介出来てうれしい限りですが、自分よりもはるか昔からFSIN装備を研究なさってきた諸先輩方がいたからこそ記事にできたと思っているので、本当に頭があがらないですね…
装備人口的にもあまり見かけないFSIN OSN装備ですが、装備品にMVD/Rosgvardia方面で頻繁にお世話になるポーチ類やヘルメット(ZShシリーズなど)があったり、デジカミ以外にもA-tacs FGやMTP、マルチカム等もたまに着用するので
アーマーをどうにかしさえすれば完成しやすい装備だったりします。
FSIN装備、やろうね!
Posted by HiRO@SOBR at 20:11│Comments(1)
この記事へのコメント
こんにちは
hello, do you know how to spell this FSIN digital camouflage in russian or english? im insterested but cannot find useful info. it looks similar to pogranichnik or russia version marpat, but has a few differences, looking forward for your reply.
hello, do you know how to spell this FSIN digital camouflage in russian or english? im insterested but cannot find useful info. it looks similar to pogranichnik or russia version marpat, but has a few differences, looking forward for your reply.
Posted by cch at 2024年08月18日 19:26